上弦の月までが……

――月の中では、このくらいの見え具合が好き――


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新年になって……
初詣にも行けず、おみくじも引けないのか……と
思っていたら
以外にも50日の忌中を過ぎたら大丈夫という情報に接し、
喪中と忌中の違いを知ったしだい。

早速、皆で初詣へ(^^
遠慮して鳥居はくぐらず、脇の出入り口からお参り後、
いそいそと御神籤を引く。

願掛けの最後の締め!!
エイヤッと引いたのが「小吉」
内容はあまり芳しくなく、初めて持ち帰らずに結んで帰る。


そんな正月がすぎ、初めて西の空に見えた月――
朔の時期も好きだが
上弦の月に向かう途中のこのくらいの月を見ると
なにか……膚寒さだけではなく、ざわめく
落ち着かない なのに 見つめてしまう



明日は満月
同じ「月」なのに、全く平気
下弦の月も。


なぜ朔から上弦の月くらいの時期がぞわっとするのか

謎だ……
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by hitomi8114-i | 2014-01-15 23:52 | 散文

続き…幻声

講談社文庫・玄侑宗久著・「阿修羅」

解離性同一障害を扱った内容なのだが、
以前から、左後ろから聴く「声」は
この本の中に書かれている「幻声」なのか???
ということも含めて、とても興味深く読んでいる途中。


「解離する人格」はないが、もし、様々な場面で
抑え込んだ(あるいは、抑え込まれた)精神(こころ)が、
時間・空間の中を漂いはじめたら、もしくは、まきこみ(まきこまれ)はじめたら
どうなるのか…と思いながら読める本だ。



(前の記事にある)その三人が、「墜ちていく」のをみているように、
声を発する主は、こちらの何を見ているのだろうとおもう。

背後からのはっきりと聞こえる声。
それが、ここに書かれている「幻声」ならば、もうひとり(あるいは何人か)の誰かが
存在するのかも(あくまで「かも」)しれないと思うと、う~ん……なんとも言えない気分。

そして、思わず知らずその声に引きずられてしまう自分がいるのも確かなこと。
そこはもう、認めている。
ただ、その声はいつもの見方ではない指針ともいえるヒントをくれるから助かってはいるのだが……。




★☆・:*:・゚'★,。・:*:・゚'☆・:*:・゚'☆・:*:・゚'☆・:*:・゚'★,。・☆★・:*:・゚'★,。・:*

では、
皆様にとって、来る年が良き年になりますように。
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by hitomi8114-i | 2013-12-29 16:16 | 散文

haka と sake

hakaとyuki から、約一年……。

供養は、本殿の仏壇の前でお経をあげることから始まった。

香を焚き、祈りを抱いて両手を合わせる。

墓まいりをし、参会者と共のお斎(とき)をし、挨拶で終えた。



その夜(初夢になるのだろうか)夢を見た。

亡くなる前日、金目鯛の煮つけを夕食に出し、お酒がすすみ過ぎて
翌朝真っ赤な顔だった故人の、その顔のままで

―― 美味しかったなぁ、、、、。
――また、いいのが手に入ったら 煮ますね

真っ赤な顔をほころばせ、にんまりとしたまま、言う
――あぁ、本当に、、、また食べたい、、、よ 


起きたとき、ぼおっと、その会話部分だけ覚えていた。
亡くなった時のショック と 感覚 が、その言葉に置き換わったようだった。


いつか、もっと違うものに・感覚に また変化するかもしれない。
そして、
「供養」とは、こういうことも含まれているのかもしれないと、、、初めて思えた。

先祖や故人を偲び供養することは、今に至る自身を見つめることにもなるのだろう
日々が重なって、また法要を行うとき、
その月日を生きていたことを振り返り・思い出し・変化を受け入れることになるのだろう。
その時の変化の良し悪しは、別にして。


今回、yuki は降らなかった。
お酒に酔った笑顔を、、、残してくれた。
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by hitomi8114-i | 2012-02-12 05:58 | 散文

しっくりこない…

自宅と違う場所に居て
日常生活と同じく(延長のごとく)朝ごはんなんぞを作っているが
不思議な感じ、、、。


身の回りにあるのは、昔から見慣れた物たち
愛着はあるものの  S極とS極が決してくっつかない
間に漂う張り感を感じている


手ざわりも 口触りにも  違和感は無いが
それを使っている自分が ここでそれをわが物のように扱う
その“時間や空間”そのものにしっくりきていないのか……。

そうか ここはもう 自分の居場所ではないからか
前に進み歩いてきた結果が、、、ここだったのか?
わからない。

わからないことが、、、不思議な感じだ。
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by hitomi8114-i | 2012-01-04 06:46 | 散文

不自由な言葉

こんなに、、、とんがっていたっけ?
ちくちくと 
時には より深く奥へめりこんで
とっさには息さえつけずに唖然として
どの部分が痛みを感じたのかさえ一瞬判らず
口惜しさと 一抹の哀しささえ感じる始末


言葉そのものの語感(方言やいいまわしを含めて)
発するときの表情・口調
その言葉そのものの意味あい……
相乗効果で、一個の単語でさえ、、、違ってくる

受け取った言葉も
発した言葉も
互いの内面を映し出して、、、怖くなる

不用意な言葉や、(悪意が無くとも)考えや意識の違いからくる発した言葉で
傷つき
意図した意味合いで受け取ってもらえなかったことで
傷つけた

その不自由さに 向かい合うことしかできない 今。
        
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by hitomi8114-i | 2011-09-05 03:50 | 散文

実と虚のはざま

起きるのは、深夜

とりまく内外の諸々、雑事や制約から解き放たれる、ほんのひととき……
飛び越えた意識の中に映るものを受け入れる


それが
狭い鉄格子の内部  かびの臭いが鼻を突く中にいて流す悔恨の涙でも
降り始めの雨が道の埃を舞い上げ 勢いを増した中に立ったままの冷たさでも
山の頂 草花の上に残る雨粒がきらめき その滴を手に集め 喉を潤す一瞬でも
湯気たちのぼる甘い匂いに包まれる酒造りの蔵の中にいても


意識が垣間見せるものを味わう

夢でも思考でもなく
実と虚のはざま

不思議に音だけは、、、いつも感じていない。
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by hitomi8114-i | 2011-06-20 03:04 | 散文

「生きるってなに…」

「生きるってなに」 「どうやって生きていくの 不安だらけ」
 
そう、つぶやかれる。
自らにも、再度言い聞かせるように以下を、、、話す。
それから、、、約2時間弱、あれこれと語り合う。
もう、私の身長を超した子供と。


混迷の時代・・・

様々な不正、陥穽
職に就くのが難しく、ついても リストラ・倒産・自己都合、etc
離婚、虐待、DV、
遺伝、病気、医療過誤、
事件、事故、災害
そんな様々の中で
この一瞬にとりあえず日本で無いのは、爆撃だけかもしれない(それさえも、一寸先は確約はできず、、、)

生きるということは
それらを内包することを懼れすぎないことなのだろう
いつの時代であろうと、不安も危険もあったはず
胎児のころから、また産まれ落ちたその瞬間から、
試練の中に突き落とされる人だっている

過去が無い 人も時代も 無い
学びとったことを自身のなかで咀嚼し
内部から湧きあがる何かに、あがいてみること あがいていることが生きることだと、、、今は思っている
何も無いという時代など それこそ皆無だったに違いないのだから


田舎の家に飾ってある 今は無い茅葺きの家を背景に写っている祖母の姿が、、、眼にうかぶ
子供時代も 結婚しても 戦争の中
その時代のその地方の殆どの「嫁」という立場がそうであったように
子沢山  家事も家業も背負う (男は男の大変さがあったろうが…)



生きる ことを話しあうことは死ぬことをも含む
それは、親と子というより 人間同士の話に近い
中身をみせなければ 終らないから…

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by hitomi8114-i | 2011-03-03 05:16 | 散文

haka と yuki

降水量0と一ヶ月以上言われ続けている空に、線香の煙が昇ってゆく。
煙が呼び水になったわけでもないだろうが、ついさっきまで冬の太陽の温もりを感じていたその場所に、鼠色の厚く重い雲がどんどん移動して頭の上を蔽い、雪片がいっせいに舞い始めた。とたんに、風の流れが変わる。
読経と線香がまとわりついていた意識に、羽毛がふぁさりと触れたような感覚で光る、冷たさを感じた。
おびただしい墓の数箇所、伸びたまま冬枯れの草がもたれかかった墓石もあれば、百合や菊を交えた仏花に囲まれた墓もあり、結晶さえ定かでなくなった雪はそれら全てに隔てなく降りかかり、合掌する老若男女の頭にも肩にも等しく降りかかる。
小雪が水滴にかわっては、顔や手を微かに濡らして、すぐに消え去る。

 墓石の向こうの世界・時間を止めた者達の眠りの底に水滴が集まり、
 集まったその小さな流れにのってどこかに運び去られてしまうような、幻想に包まれる。
 運ばれた先にあるのは、骨さえ朽ち果てた まるで砂漠のような世界か、、、。
 見ようとしても見えない意識のみが宙(そら)に浮いているような感覚だけの世界か、、、。

 「縁」が廻り、どの墓に入るか、行き倒れとなるか、無縁さんになるか、、、
 思ってもしかたがないことさえ浮かんできていた。




思わずついたため息が、彼岸の彼方をぐるりと駆け巡って、冷たく水滴となって肌を濡らすかのように、その雪の源を探ってしまうかのような果てない思いに再度ため息をついたころ、散会となる。


雪は、、、降りやんでいた。
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by hitomi8114-i | 2011-02-01 23:10 | 散文

あの日から…今日までの時間

あの日から、一年目の今日。
明日は、一周忌法要で親族が集まる。

変わり果てた姿を突然に眼にしたショックも
死後硬直の身体を持ち上げたあと、自分の腕に残ったゴツゴツした感覚も
痩せていた身体だったのに、意外に重くて見つけた場所から運び出せなかったことも
「助けだせる」段階をとうに通り越していたのに「助けることができなかった」という思いを抱いてしまうことも



そんな全てを受け入れてしまい、乱れと変化に襲われたのだと、、、今は納得している

その状態が「ショック」ということも理解し

その後の似たような状況から、心身に変調をもたらすのがPTSD状態だということも、体験を通して解った。

つまり、今まで知ったつもりになっていたことが、本当は頭の中だけで解ったつもりになっていたのだということも・・・思い知った。



「災害や犯罪に巻き込まれたあと、カウンセラーを派遣する」というニュースをよく聞く。
引き出して、受け止めて、対処し、導く……ような方が身近にいらしたら、巻き込まれた方々にとって、後で解るかもしれない。
あぁ、居てくれてよかったと。



ショック状態から、さらに時間が経ったあとに必要なのは、、、
安心して、寄り添って、肌の暖かさや空間の癒しが感じられる人・状態があること
それらはショックを受けた人、それぞれに……
お茶を飲むとき、横になったとき、癒しを感じられ・安心できる人がそばに居ることであったり、
BGMが微かに流れる空間や、朝焼け・夕焼けの変化をながめ昼や夜になっても構わない時間の流れだったり……
ショックを受けた人が温かく・ほっこりと思えるような人と共に過ごしたり、状態であるなら、、、何時間でも漂っていられること、、、が、必要で、欲しているのだと思う。


自分に限っていうなら、日常を送っていても、どこかうわの空で、地に足がついていない感覚を抱くときが今でも少しある。そんな危うい時間をこれまで過ごして、、、「有益で有効な時間」を過ごしていないことがもったいないと思い、過ぎ去った時間が惜しく思え、、、待ってくれないことを感じてしまうが、それさえ「まあ、いいか」と思えるようになってきた今日、このごろ。


過ぎ去った時間には戻れないが、その時間に抱いた様々で、知ったことも多い。
今まで気づいていても、見ないようにいていたことに意識を向かわせることになったのだから。
ある意味凝縮した感覚を抱けたことが、、、これからのことに何か関わってくるかもしれないのだから。



亡くなった人へ線香を手向け
今日が、、、始まる。

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by hitomi8114-i | 2011-01-29 05:16 | 散文

覚書7 

隣に座っている姉妹と話し始めたのは、ホンの軽い接点がきっかけだった。
機内に乗り込んだ直後のイヤホンの接触不良、落し物、機内食の蓋、間違って点けてしまった読書灯、、、と、わずかな間に手から手へ物が 言葉が 行き来した。

そんな中、スーツケースなど最近は持ったこともなく、1週間くらいの旅行なら「このバック1個で済ますの」と、見せてくれたバックは、まるでご近所へ買い物に行くような手に馴染んだ小ぶりの物だった。大きな白菜が1個入ると隙間など殆ど無いように見える大きさ。なのに、女性特有の化粧品、洋服、果てはお土産までが入っていると。
そんな姉妹に対する興味と、会話の面白さにひかれ、8時間以上乗っていた飛行機だったのに、全く疲れなかった。

行き帰りだけ団体客扱いで、現地はオプション付きの自由行動がメインの日程。
その団体の最後にチェックインしたせいか、余っていた席は一緒に行った友人とバラバラの席しか残っていなかった。
翌日のことを考え、午前中出発の飛行機にしたおかげで日付変更線を超えてもまだ昼で、周りにはインド人と思しき方々のお祈りに近い声や英語、フランス語、日本語が飛び交い、少し向こうには学生らしき団体の声も時々大きく聞こえ、声を潜めなくても良い機内環境が揃っていた。
60~70歳くらいに見えるその姉妹の、旅行に関してのテクニックやアクシデント・エピソードを伺い、またそれぞれの国の事情から起こる出来事に対しての意見の鋭さに、話が尽きなかった。

背景にあるものも、肩書きも何もかも知らないまま、
「こんなことを訊ねて、変に思うかもしれませんが……」と前置きし、姉妹特有の意見を訊いてみたくなったのは、それまで話した内容に、、、今までに出逢ったことの無いタイプのお二人が、、、、なんと言ってくださるかを知りたくなったからかもしれない。
その抽象的で幾様にも受け取れる質問に、明快に解りやすく、思ったことも考えたことも無いような「こたえ」がその言葉で語られそうに、、、思えてしまったからかも。

姉妹は、そんな無遠慮な質問に、、、快く回答してださった。


あれから……数年が経つ。
多くのことがありすぎて、そのあとの様々なことから少し時間が経った今、
あの時の姉妹とのあれこれが思いだされる。

今の自分は、、、
大きく、厚いゼリーの中に、あらゆる感情、疑惑、抑制、弱い自分の中身が入り込んでいて……型に入っていない、プルプルでゆるゆるで、今にも崩れてしまいそうなそのゼリーを抱え込んでいる感覚がある。

それを抱え込み・胸に飲み込んでいることを、赦され、笑って許している、そのどちら側の立場にも立っている、立つことの覚悟。

その覚悟を持たなければ、一歩も進めないと解っていても、なかなかな今、、、

「強さって、何でしょうか」という問いに「大きな覚悟」と。一言。



まだまだなのかもしれない。。。。
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by hitomi8114-i | 2011-01-24 05:35 | 散文

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